足助ゴエンナーレ、寿ゞ家、天野さん!

先日、「足助ゴエンナーレ」というアートイベントに息子と一緒に行ってきました。

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会場に一歩足を踏み入れるやいなや、様々なアーティストの作品が目に飛び込んできます。

自転車で走りながら撮ったという映像が部屋中に映写されていたり・・

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大きな女体(?)が、全体的にピンク色した座敷いっぱいに寝転んでいたのを見て、「うわー!」と言いながら乳首を触りに行く息子を制し、

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その横の廊下で吊るされていた男性と思わしき人形に少しゾッとし・・

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風情ある茶室いっぱいに敷き詰められた植物に不思議な癒しを覚え・・

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迷路のような建物をグルグルしながら・・

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2階に上がっていくと、そこには”桃源郷バー”が。

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江戸時代から続く旅館「玉田屋」のご主人のマルネさんが笛を吹きながらホタテを焼き、

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地酒を中心に扱う「村定商店」の”範公”も飲めるバー。

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車だったので、残念ながら飲めなかったですが、山で食べるホタテ、乙なものです。

元は宴会場だったこの座敷、ステージではチャーリーさんという方のシュールな紙芝居が始まりました。

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「悲しいとオナラが出てしまう女」の話がえらいツボに入った我が息子。

「ボスボスッバスップスップーッ」

「キャキャキャキャキャキャ!」

いまだ、家でこの話をすると笑い転げてくれます。ありがとう、チャーリーさん。

紙芝居後、座敷のアートとくつろぐ息子。

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会場の外では、「足助のかじやさん」の廣瀬さんによるペーパーナイフ体験も。

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アッツアツに熱せられた五寸釘を金づちで叩いて面を平らにしていくという作業。

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親子で体験してきました。

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二人で交互にトントンカンカン。

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親である僕が何か一方的に息子のためにやることはあっても、中々、共同作業ってのは無かったので、良い経験が出来ました。

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息子も「お父さんと刀作ったー!」と友達に自慢していたようです。

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さて・・・

この「足助ゴエンナーレ」、とても親子で楽しく素晴らしい1日を過ごしたわけですが、このブログの本題はここから・・・

先ほどから”会場”と一言で表現してきましたが、この会場と、この会場をこんな素敵なイベントが出来るまで復活させた一人の人物をご紹介したいんです。

会場は「寿ゞ家(すずや)」、そしてその会場を蘇らせた人物が、天野博之さん。

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まず、この寿ゞ家 ですが、元々は高級料亭だったそうです。

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大正から昭和にかけて建てられたという本館と新館。

当時は”木材バブル”で、この足助の街もその恩恵を預かったそうです。

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このお話は以前、『グルメセンチュリーライド足助写真展&トークショー』の時に、「田口邸」のご主人にも聞きました。

”バブル”と名がつくだけあって、街には潤沢のお金の流れがあったそうな。

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そのお金を一夜にして散財する人たちも多数いたとか。

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そのお金がどこに行くかというと・・ここ寿ゞ家、そしてここに呼ばれる芸者さんたちにです。

毎夜ドンチャン騒ぎがあり、夜な夜な秘め事などもあったという寿ゞ家。

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しかし、その木材バブルがはじけると、ピーク時には150人以上いたという芸者さんたちも、一人減り、二人減り、やがてはそんな時代があったことすらも忘れられてしまうほどに。

寿ゞ家も衰退の一途を辿ったそうです。

華やかだった時代が嘘のように、寿ゞ家は空き家となり、しばらく誰も近づかぬ場所になっていました。

そこに現れたのが、地域人文化学研究所の天野博之さん。

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えっとですね、この方、他にもいろんな肩書きがある方でして、以前朝の番組にご登場頂いた時は「五平餅学会」の学芸員さんとしてでした。

なんとも不思議な人物なんです。

しかし、初めてお会いしたその時から、この天野さんの”変人っぷり”に心奪われました。

だって、初対面でいきなり、「ちょっといいですか?この足助の街には寿ゞ家という建物がありまして・・すぐそこなんで、一緒に行きましょう!」

と、トークショーイベントの会場から連れ出されました(笑)

「僕が初めてこの建物に来た時は、埃だらけで、土足で入るような感じでした。」

と、語り始める天野さん。

「まずは建物の掃除から始めたんです。」

僕が初めて寿ゞ家を訪れた昨年末、もうすでに「足助ゴエンナーレ」を2年ここで開催していたこともあり、人が普通に生活できるくらいの清潔さがありました。

「2階のこの畳も全部、足を踏み入れるとブニョブニョだったんです。でも、やはりい草で昔ながらの製法で作られた畳ってのは生きていますね。窓を開けて風を通してあげると、見る見る生き返って、ほら、こんなにしっかりしてくるんです!」

お話をされる天野さんの顔、本当に生き生きしてるんです。

寿ゞ家にももちろんですが、この天野さんって人物のキャラクターにどんどん引き込まれていきます。

「2年連続でここ寿ゞ家で足助ゴエンナーレを開催して、色んなアーティストさんに参加してもらってるんですが、毎年一つ何か作品を残して行こうと思ってるんです。そうすると、どんどんこの建物自体がアート作品として生まれ変わっていきますよね!5年後、10年後にはどうなってるか・・想像するとワクワクするんですよね!」

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なんだ、この人は!

まるで子供のようにこの寿ゞ家の未来を語り、またその未来がえらく面白そうなんです!

ポートランドのことをよくこのブログでも紹介していて、変人の集まりだと言ってますが、負けていない、いや、むしろここまでの人、ポートランドでも会ったことがない!

「今、南庭を作りなおしてるところなんです。今度のゴエンナーレまでにはちゃんと形にできるとは思うんですけどね!」

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はい、しっかり間にあっておりました。てか、これをほぼ一人でやったんですか!?ってくらいの素晴らしい完成度!

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”この寿ゞ家を再生し、地域の文化を活用した新たなまちづくりの場として活用する。
それが、寿ゞ家再生プロジェクトです。”

天野さんのこの寿ゞ家に対する想いや、当時の風情ある写真などは是非、「寿ゞ家再生プロジェクト」のウェブサイトもご覧ください。

※サイトはこちら

以前、『「ひとりマルシェ」という世界』というタイトルで、「ひとりマルシェ」を始めた丹下さんのことを記事にしました。

何も無いところから、もしくは無謀だと思われたところからでも、”自分が描いた世界”を実現していこうと思えば、”一人”でだって始められる。

必要なのは、その最初の一歩を踏み出す勇気。

だって、周りがやったことないことをやろうとするわけだから、そりゃ大変です。どうやって進めたらいいのか前例もないわけですから。
探り探り、一歩一歩。

そして、描いた世界への想いが強ければ強いほど、どんどん雪だるま式にそれが大きくなっていって、周りにいる人たちを巻き込んで行く。

少しずつ、”自分の描いた世界”が現実のものに・・
理想を語るのは簡単、やってる人を見て「すごいすね!」って言うのも簡単。
やること、やり続けることがどれだけ大変なことか・・

そして、天野さんや丹下さんのやられていることを見ていていつも思うことが、街作りってやっぱり”人”だなって。

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僕も昔から「変わってるよね」と言われることが多々ある人間として、「ポートランドリビング」はじめ、”自分の描いた世界”を少しずつ、少しずつ、実現できたらと思います。

 

 

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