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成熟社会のその先にあるポートランドのライフスタイル。
このライフスタイルがどこから生まれるかというと、やはりオレゴン州の大地、大自然があるからなんです。
オレゴンの大自然の中でも、シンボルとして存在するのが、「Mt.Hood(マウントフッド)」という山。
(これ、今から9年ほど前に撮った写真です(笑))
標高3424m、富士山が3776mなので、ほぼ同じ高さで、形が似ていることから、「オレゴン富士」とオレゴンに移り住んだ日系移民たちは呼んでいました。
万年雪、夏の間も雪があるということで、昔からスキーヤー・スノーボーダーたちの間では合宿地としても有名な山です。
ちなみに、僕はこの山が初スノーボード体験だったんですが、いきなり猛吹雪に見舞われ・・前も後ろも右も左もわからなくなり・・
はい、遭難しかけました。疲労と寒さで頭が朦朧とする中、あの時、初めて感じました。
「雪って温かいんだ」って。一緒に行った日本人の友達の声が今でも耳に残っています。
「寝たらかんでー!寝たらかんでー!寝たら死ぬでー!」
自然は雄大が故に本当なめちゃダメです。
中腹には、「ティンバーラインロッジ」というそれはそれは立派なロッジがあります。
1930年代、世界大恐慌時代に、時の大統領、ルーズベルトの”ニューディール政策(社会の授業で習ったあれ)”によって、全米中から職人さん、芸術家たちが集められて建てられたものです。
風情ある外観は1980年に公開されたホラー映画『シャイニング』の舞台としても使われていました。
登山口がとにかくたくさんあり、その途中、途中に、これまた”知られていない”トレッキングスポットも!
一度、ポートランド観光局の友達、ジェフに彼の”秘密のトレッキングスポット”に連れて行ってもらったんですが、山の中腹に車を停めて歩くこと20分。今まで見たことのないキラキラ輝いて、かつ、とても静かな湖がそこにはありました。
僕たちの喋り声、時折聞こえる鳥の鳴き声以外、音が一切無いんです。
少し大きめの声で話すだけで、そこに自分たちの声がこだまするように響き渡るんです。
ポートランド、またオレゴンに住む人たちは、誰もがこういう”自分の”場所を持っています。
”自分の”というと少し語弊があるかもしれません。”自分をいつでも解放できる”場所を”知って”いるんですね。
だからこそ、ポートランドのような「シンプルなライフスタイル」が生まれるんです。
(前回のツアーでは、マウントフッドをバックに集合写真を撮りました)
ちなみにですが、この「マウントフッド」では「ビッグフット(雪男)」が発見された、いや今でも住んでいる・・なんて説も。
オレゴンはこれをむちゃくちゃ売りにしていて、お土産屋さんにいくと必ず「ビッグフット」グッズがあります。
なんなら「ビッグフット」のおもちゃ専門店まであるくらいです(笑)
ポートランドの街からも天気が良いとマウントフッドを眺められます。
というか、マウントフッドがいつもこの街を見守ってくれています。
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