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今年の6月、オレゴン発の自転車ライドイベント『グルメセンチュリーライド』が豊田市足助で開催されました。
この『グルメセンチュリーライド足助』の写真展が11月27日~12月6日までの10日間、チャリンコ活用推進研究会(通称、チャリ研)の伊達さん主催のもと行われていました。
いつも『ポートランドリビング』でビールついてでくれてるあの人です(笑)
場所は、江戸時代から続く、築180年のこちら。
「田口邸」!
昔はお茶の販売、そして石油・ガソリンの販売へと、商売替えをしながらこの街の経済を支えてきた田口家。
江戸時代からの面影を随所に残すこの建物に、最先端をいくスタイリッシュな西洋(オレゴンメイド)のバイクというこの絵。
そして、そんなバイクをこの自然豊かな足助で乗りこなす人々の楽しそうな写真の数々。
このハイブリッドな空間がたまらなく居心地が良かったです。
今回はただ訪問しただけではなく、チャリ研の伊達さんにお仕事としての依頼を受けました。
ここの現当主である田口敏夫さんをゲストスピーカーにお招きして、足助の”知られざる歴史”を語ってもらうというトークイベントが企画されたんですが、そのインタビュアーとして。
「昔は足助の街には芸者さんがたくさんいた!」
日本にいわゆる”バブル”がやってくるもっともっと前に、この街には材木バブルがきていた。
お金を儲けた人たちが毎夜、ドンチャンしてたみたいです。最盛期には芸者さんも150人以上いたんですって!
(こちらが当時、町屋として栄えていた「寿々(すず)屋」さん。一時期、空き家のようになってしまっていたこの家も、今、「寿々屋再生プロジェクト」というものが進行中で、こちらもかなり面白い内容なので、これはまた改めてご紹介します!)
お金を使い果たしてしまって身上を潰してしまった人も相当数いたとか、なんとか。
そこにスッと手を差し出したのが、田口家のような地元の財閥たちで、表の商売の傍ら、裏ではお金を貸す業者でもあったんじゃないか・・と、田口さんが貴重な資料と共に面白おかしくお話ししてくれました(笑)
楽しかったです。この街の人が自分の街のことを、時にあけすけに(笑)、そして朗々と語るその笑顔。
決して大きくない街だけど、ここにある「歴史的縦深」。
山に囲まれ、いわゆる一般的に見るなら「田舎」なのかもしれないけど、決して閉ざされた世界ではなく、ここに脈々と流れる商人たちのDNAと外に開かれた「街の気質」。
とにかく足助の街の人たちの「自分たちの街を自分たちで楽しく過ごしやすく」する徹底した姿に毎度感銘を受けています。
この街に今年何度も何度も足を運んだ理由は、ここにあります。
楽しい、だからこそ人が自然と集まってくる。これぞ本当のコミュニティスペースです。
だからか、全然雰囲気が違うにも関わらず、僕は足助に行く度に、大好きな「ポートランド」を感じたりするんです。
「Think Local(地元で考え), Act Local(地元で動いて), Play Local(地元で遊ぶ)」!
この姿勢が徹底してる気がします。
地元の方もおっしゃってましたが、みんな足助というと香嵐渓を思い浮かべ、そこまでは遊びに来るけど、この街までは足を運んでもらえない、と。
いわゆる”観光地”ではないかもしれません。
しかし、これからの時代、足助のような街こそ”見るべき街、訪れるべき街”だと思っています。
毎度、ポートランドツアーの時も言うように、「観光ではなく、街の人たちのライフスタイルを見に行きましょう」と。
だって行く度に新しい発見、面白いことに出会えるんですもの。
僕はこれからも足助に通います。とりあえず、来月はこの時期旬な美味しいもの食べに行ってきます!(自転車で!)(初!)(あくまで予定!)(天気よ、頼む!)
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