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“You are the 6th man of this team!!”
「皆さんはこのチームの6人目の選手たちです!」
今シーズン、シーホース三河のホームゲームで選手の呼び込みの前に必ず僕が言っていた一言です。
元ネタとしては、僕がNBAで大好きなポートランド・トレイルブレイザーズのホームコートMCであるマークさんが毎度シャウトしてる一言。
なんて良い言葉なんだって。
バスケットは5対5のスポーツ。
選手たちはコート上で必死になって戦ってますが、その”6人目の選手”としてブースターの皆さんの声がコートに立つわけです。
先週末行われたBリーグ、クォーターファイナル。
対戦相手は西地区2位の琉球ゴールデンキングス。
沖縄らしい指笛あったり、とにかくBリーグでも1、2を争うほど、ブースターさんたちの熱気がすごいチーム。
しかも、舞台はクォーターファイナル。
ゲーム序盤から凄かったです。
しかし、ホームで迎えた我らがシーホース三河のブースターの皆さんの声、僕らはチームカラーの「青」にかけて”青援”と言ってますが、両日共に会場を包み込んだ大青援!!!
初日の試合では、金丸選手が最初から飛ばして、前半だけで18得点!
JR選手も以前言ってましたが、「チームが勝つためには彼が得点することが重要」と、まさにその期待通りの活躍!
後半に入って相手ディフェンスのプレッシャーはより激しくなりますが、どんなに体勢が崩れてもタフショットを決め、時にカウントまで得るのがオフェンスマシーン、金丸!
次々と決めていきます。
しかし、もちろんそれだけで勝てるほど甘い試合ではないのがチャンピオンシップ。
ゲームが動いたのは3点ビハインドで始まった第4クォーター、開始直後。
柏木選手が鋭いドライブで2点。
その直後のディフェンスで相手のPG、岸本選手からスティール。
ギャビン選手のミドルは外れますが、すかさずバッツ選手がリバウンド、ゴール下からもう2点、逆転!
さらにその後のディフェンスでギャビン選手がゴール下でブロックショット!
柏木選手の素早いトランジションから速攻、前で待ち構えるはこの日絶好調の金丸選手・・スーーリーーーーー!!!
開始1分で7-0のスーパーランを見せたシーホース三河!
ここから一度も逆転されることなく、第4クォーターという最後の大事な場面で16-9と相手を圧倒したシーホース三河、最終スコア76-72で勝利となりました!!
この日のヒーローはもちろんスコアリングリーダーの金丸選手。
「前半気持ちよく打てていて、後半は(相手も)激しくきて若干タフショット気味にはなったけれど、1試合通して良いシュートを打てたと思います」
と振り返る金丸選手。
「この4点差は皆さんのおかげです!」
そして、ヒーローはもう一人。
ゲームの流れを引き寄せ、全てをコントロールしたベテラン、柏木真介選手!
「初戦なんで入りがすごく大事、思い切ってやろう」と若手選手たちにも伝えた、と。
凄かった”大青援”、柏木選手には届いてましたか?
「僕にかどうかはわかりませんが(笑)、チームには間違いなく届いていました!」
お二人にはヒーローインタビュー後に、テニスの錦織圭選手とかがよくやる、カメラにサインするあれ(何て言うんだろ、あれ(笑))、やってもらいました。
翌日の試合は始球式のゲストとして、シーホースの選手たちの兄貴、元中日ドラゴンズの山﨑武司さんも駆けつけてくれました。
ご出演されたTBSの『サンデーモーニング』でも「僕はシーホース、応援してますから!」って言ってくださってましたもんね。
この日の試合もタフでした。
前日、シュートタッチがあまり良くなかったもう一人のエース、比江島選手。
「外がダメなら中に入って行けば良い」と、いつも以上に「比江島ステップ」も冴え渡り、次々と相手ディフェンスをかき乱していきます。
インサイドへのアタックが増えることで、1試合目以上に中と外の攻撃のバランスがよくなり、リズムが生まれていきます。
前半を4点のリードで折り返し。
レギュラーシーズンでこの展開だと、第3クォーターで一気に自分たちに流れを持ってきて試合を決定づける試合を何度も観てきました。
この日も第3クォーターで最大13点までリードを広げたんですが・・・そうです、今はチャンピオンシップ。
アンソニー・マクヘンリー選手が中央突破、大宮選手がリバウンドに飛び込み、岸本選手が長距離砲を射抜く。
一瞬たりとも気が抜けない。
結果、リードは6点にとどまり、最終クォーターへ。
琉球の攻めが果敢に続き、残り8分17秒、点差は3点。
「比江島、入ります!」
ポストアップから芸術的なスピンムーブで再び5点差。
その後も比江島選手のドンピシャなアシストからの、「かーなーまーるーーー!!!」、7点リード!
そして、ここでも光ったのが柏木選手のゲームコントロール!!
Bリーグ前のNBL、さらにその前の JBL時代に「王者アイシン」の時代を築いた立役者。
今までどれだけの大舞台を踏んできたことか!
柏木選手が後ろで控えてる安心感から比江島選手のドライブはさらに加速!
ここから更に全員でリバウンドに飛び込む意識も高まりました。
一進一退の攻防は続き、残り2分35秒、相手のスリーが決まりリードは2点。
残り2分、柏木選手からのアシストで金丸選手がジャンプショット、75-71、リードは4点!
点差は変わらず、相手チームが最後のタイムアウトを取ったのが、残り39.8秒でのタイミング。
決められればリードは保つものの形成は一気に逆転してしまう可能性が。
しかし、ここで大きく大きく会場に響き渡る・・・
「ディーーフェンス!!ディーーーフェンス!!!!」
ハミルトン選手とマッチアップしたギャビン選手の後ろには、我らが”6人目の選手”がダブルチームに!!
ターンオーバーを誘発・・・柏木選手が素早くボールを運んで速攻・・・ではなく、ゴール下からもう一度スリーポイントラインの外へ・・・
ここでも柏木選手のゲームコントロールの妙が!!
自分たちのリードがどれだけで、残り時間が何秒で、相手のファウル数がいくつで・・
瞬時の判断で、もう一度組み立て直す、相手はファウルゲームへ持ち込むしかなくなる状況に。
ファウルをもらったのはBリーグで一番フリースローが上手い、金丸選手!
着実に2本決め、リードは6点。
このファウルゲームになった場合、金丸選手がファウルをもらってフリースローを打つシチュエーションを生み出す、これぞシーホースの強み。
その後の6本のフリースロー全てを決めた金丸選手、この日は19得点を挙げ、2試合合計でなんと50得点、チームの総得点の1/3を一人で叩き出しております!
ファウルゲームをしっかりコントロールしたシーホース三河、81-75で琉球ゴールデンキングスに連勝し、Bリーグ、セミファイナル進出決定です!!!
この日のヒーローは果敢にゴールにアタックし続けた、比江島選手!
「もしかしたら接戦になるかもしれないと覚悟を決めていたので、そういう意味では最後のディフェンスが良かったと思います」
「中々うちらしいプレーができなかったけれど、粘り強くやれて良かった」
オフェンスの調子が良い時のシーホースはどこにも負けない、でも調子が良くない時こそ、いかにディフェンスやリバウンドで我慢ができるか、前々から色んなインタビューで比江島選手は言ってますね。
そして、橋本キャプテンからも一言!
「厳しい試合になったけれど最後の最後の集中力を切らさず出来て良かったです。今は皆んなが仕事をしてるし、このまま体調を万全にしておけば次も必ず勝てると思いますので、皆さん、期待しておいてください!」
と力強く言ってくれた後に、
「本当に三河のファンの方々も素晴らしかったんですが、沖縄から来て頂いた琉球ブースターの皆さんもありがとうございます!このように素晴らしい雰囲気でバスケットが出来たのも選手として嬉しく思います!これからもたくさんの応援、ヨロシクお願い致します!」
この日、ウィングアリーナ刈谷に集まった両チームのブースターの数、3027名!
ウィングアリーナ刈谷史上最多記録です!
お互いがお互いを高めあって、そして、”6人目の選手”として選手たちを後押しする!
素晴らしい空間でした。
橋本キャプテンが言うように、自分もこんな場所にいられたこと、こんなに熱い人たちとあの時間を共有できたことが本当に幸せです。
「ウィングアリーナ刈谷」、自分の喜怒哀楽が大きく大きく振れる場所。
これで一旦今シーズンの”ホームゲーム”は全て終了となりますが、今シーズンもたくさんたくさん、ありがとうございました!
しかし、シーホース三河の戦いはまだまだ続きます!
今週末のセミファイナルの相手は栃木ブレックス。
リーグ屈指の”6人目の選手”を擁するブレックスアリーナに乗り込むわけです!
負けられません!
場所はどこであろうと、僕らにはこの言葉がある、「共に頂点へ」!!
“I am the 6th man of the team!”
僕も”6人目の選手”として現地で戦って参ります!
レッツゴー、シーホース三河!!!
(今回のブログの写真もシーホース三河からご提供頂きました。 ©SeahorsesMIKAWA Co.,Ltd.)
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