ポートランドのローカルスター その1 ~ステイシー・ギブンズ編~

スポンサーリンク

前回の『Love It, Portland』ツアーに続き、今回もいきなりポートランドイズム満載のランチからスタート。

“The Side Yard Farm”へ。

Stacy Givens (ステイシー・ギブンズ)さんという女性農家さんが所有している畑へ行き、この畑のど真ん中で頂くフードマイレージ(ほぼ)ゼロの世界を体感です。

まずは恒例のステイシーさん自らが案内してくださる畑見学から始まります。

きゅうりの味がする葉っぱだったり、日本では中々お目にかかれない珍しいハーブなどを「これは今日のサラダに使うのよ」なんて 一つ一つ説明してもらいながら試食したり香りをかいだり。

ステイシーさんの畑でとれた野菜はここで直に食事として頂けるだけじゃなく、市内のいくつかのレストラン(『Ned Ludd (ネッド・ラッド)』など)と提携していて、そこに出荷したり、また近くのスーパーでも買えるようにしているそうです。

今見てきたばっかりの野菜サラダから始まって、メインのお肉、そして最後のデザートまで今回も全て最高でした。

(特に肉のグリルは味付けから焼き加減から肉の旨みから柔らかさまでパーフェクトでした。あと、じゃがいも!!)

初日の最初の食事からテンションの針が振り切っちゃいます。

そしてステイシーさんの作る野菜や料理も素晴らしいんですが、彼女の何が一番素晴らしいって、彼女がその人柄で「コミュニティー」を育ててるってこと。

この畑で定期的に「ムービーナイト」ってのをやってて、参加者はみんな自転車に乗ってここに集合。

そして、今回は90年代の映画特集だったそうですが、それを観ながら、ステイシーさんたちの料理やステイシーさんのお友達がやってるフードカート(屋台)が集まってみんなでワイワイ、さながらフェスのように楽しむ・・

「ムービーナイト」の他にも、この前の冬は、ステイシーさんのお友達が豚を育ててたから、その豚を解体して、ビニールハウスの中で暖をとりながら、しゃぶしゃぶを食べるっていう「しゃぶしゃぶナイト」ってのをやったそうです。

ポートランドの人は家で鶏飼ってる人が多いので、その鶏の絞め方&解体&食べ方講座ってのも定期的にやってるみたい。

話聞いてるだけでどれも参加したいものばっかり!

ステイシーさんのすごいとこは、わかってるんです、自分たちだけじゃそれが実現できないってことを。

「美味しい豚を育ててる、じゃあ私の畑でそれ食べようよ・・あ、お酒がいるよね、そうだ友達の彼がこんな美味しい地ビール作ってるから彼も呼んじゃおう、うーん、ワインは彼女に頼もうかしら・・・」

こうやってどんどん人を巻き込んでいって最初は小さな輪だったのものが、どんどん大きくなっていく。

これが本来の「コミュニティー」だと思うんです。

気の合うもの同士が、お互いの得意なものを広げて補填しあうことでそれまではなかったものが生まれていく。

「ポートランドの人たちの基本は”コラボ”です」

こう語ってくれたのは、もう一人のポートランドのローカルスター、レッド・ギレンさん。

レッドさんのお話はまた次回のブログで。

 

 

スポンサーリンク

Pocket