Love It, Portland 2018 〜いよいよ、クレイターレイクへ〜

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ベンドの朝。

『Thump Coffee (サンプ・コーヒー)』の香り立つ華やかなコーヒーと、

香辛料の使い手が織りなすマジックを堪能できるベイカリー『The Sparrow Bakery (スパロー・ベイカリー)』にて、

これから始まる、この旅、いや『Love It, Portland-Oregon』史上最大にして、最強の景観を心に収めるためのエネルギーをチャージ。

目的地は『Crater Lake (クレイター・レイク)』!

留学時代、今から20年前。

僕がまだ18歳だった頃、まだオレゴンに来て3ヶ月も経ってない時ですね。

初めてクレイター・レイクを目にした時、マジで心臓止まるかと思いました、あまりの美しさに。

あの時に見た”青色”以上の”青色”を、今でも見たことがありません。

なんて表現したらいいんだろか、藍は藍より出でて藍より青し、濃紺の向こう側、うーん、とにかく世の中の青をそこに全て凝縮したような青色。

日本の大学生活でちょっと人間関係に疲れてしまった僕の親友が遊びに来た時、ここしかないと思い連れて行った時、彼もまた同じリアクションでした。

そして、それまで溜め込んでた悪いものを全て、目から飛び込むクレイターレイクの景色が浄化してくれました。

『Love It, Portland-Oregon』ツアーでは、必ず「オレゴンの大自然」を訪れてます。

皆さんに、この瞬間を味わってもらいたいから。

ポートランドの人も、オレゴンの人も、同じ人間。

嫌なこともあれば、何もかも投げ捨てたくなる時だってある。

でも、彼らがいつだって”遊び心”を忘れないのって、「そんなに張り詰めんなよ、バディ!」と、この大自然が肩を撫でて心の余裕を持たせてくれるから。

このオレゴンの大自然の中でも、僕が最も好きな場所、それが「クレイター・レイク」。

でもね、あの”青色”に出会えるかどうかはお天気次第。

しかもクレイター・レイクがある場所は標高も高く、言わば、山の上。

ここにいるのは、富士山を山頂まで雲で覆い登頂したにも関わらず何一つ景色が見られなかった男、小林拓一郎。

オレゴン史上2番目に雨が降った年に留学をした男、小林拓一郎、

いつの日も思い出は雨の男、小林拓一郎!

クレイター・レイク到着した時の天気は・・くもり。

レイクの色は、僕が見たあの青色の50%くらいの青、クゥ、半分青い。

いくつかビューポイントがあるため、もっと標高の高い場所へ移動。

すると今度は、雲がさらに雲を呼び、そして雨が降り、なんとこれまた見たことないような雷のオンパレード、きゃー!

レイクの青色は30%にまで減少。。。

しかも、別の車で移動していた鰐部さん、ジェフたちとはぐれてしまい、集合写真も撮れない状況でした。

最初に落ち合うべきだった場所、『Crater Lake Lodge (クレイターレイク・ロッジ)』へ移動することに。

道中バスの中で流れ出す、Alicia Keys (アリシア・キーズ)の『Empire State Of Mind (エンパイア・ステイト・オブ・マインド)』、

「ニューヨーーク、コンクリートジャングルウンチャラカンチャラ、ニューヨーク、ニューヨーク、ニューヨーク」

ここニューヨークじゃねーし、山の中でコンクリートジャングルじゃねーし、嵐はくるし、ジェフたちに会えないし・・

頭の中で、混乱が混乱を呼び、頭の中のパーティーピーポーたちが騒ぎ始めました!

ヘーイ、DJ、かませイエィイエィイエィ!

シャッシャッシャッッシャッシャッ!

すると、なんということでしょう、不思議と焦りは消え、かつてクレイター・レイクが僕や僕の親友に教えてくれた心の余裕を思い出させてくれました。

「そんなに張り詰めんなよ、バディ・・こんな時こそ、だろ?」

電波も通じず、連絡が一切取れない状況だったけれど、ロッジに行けば絶対に鰐部さんたちに会える、ここは山の上、天気は変わりやすい、ということはこれだけ崩れた後は晴れる可能性だってあるはず。

全てその通りになりました。

最初に撮った集合写真、

その1時間後に撮った集合写真でこれだけの変化が!

しかも、ずっとその場を動かず湖面を見つめていたら、天気の変動と共に、どんどんと青色のグラデーションが生まれて行ったんです。

これは逆に今まで見たことないクレイター・レイクの顔でした。

湖面一面が100%の”青色”はもちろん最高なんですが、そうじゃなく、70%から100%までのグラデーション、しかもそうやって徐々に表情を変えていく姿をずっと見続けられたことがまた幸せでした。

ありがとう、アリシア!

ありがとう、DJ QON!

ありがとう、クレイターレイクの妖精!

最終的には、クレイターレイクにウォーリーまで現れ、現地のアメリカ人まで大興奮させる奇跡まで!

「クレイター・レイク」、やっぱり僕にとって、オレゴンの中で特別で、どこまでも綺麗で、深く大きくて、粋な場所でした。

この日の夜、ベンドの『Noi Thai Cuisine (ノイ・タイ・キュイジーヌ)』で絶品のタイ料理を食べながら、この日のミラクルを語り合いました。

しかし、そこでミラクルは終わらなかった!

ベンドのダウンタウンからホテルまで歩くと15分くらいかかるんですが、その道中、またもポツポツと雨が、夕焼け空の反対側に降り出しました。

すると、現れたんです、虹が!

しかも2本も!!

見た者は願いが叶うと言われているダブルレインボー!!!

「子供たちが笑顔いっぱい、このツアーずっと続いて笑顔いっぱい、シーホース優勝、笑顔いっぱい!!」

昨日の流れ星に続き、同じ願いを。

これまた夕焼けのピンク色に包まれた虹を見るなんてのも初めての体験でした。

一緒に眺めてた男4人で大はしゃぎ、あまりの感動に全員とハグ!

NO RAIN, NO RAINBOW。

この言葉の意味をしみじみ実感しました。

雨男?いいえ、違います。

雨を呼び、嵐を呼び、虹を掴む男、小林拓一郎です。

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