カタルーニャの独立問題を語るーニャ

って言いたいだけで、それほど語れるわけではないんですが、自分なりに見聞きしたことを。

バルセロナのあるカタルーニャ地方は元々は一つの国で、特に大きく栄えたのは13〜14世紀頃。

その後、ものすごく大雑把に言うならば、スペイン継承戦争など色々あって、現スペインであるカスティーリャに吸収合併される形で今に至るそうです。

元々は違う国というのもあり、「カタルーニャ語」という言語があり、今もスペイン語とは別に学校で学んでいるそうです。

カタルーニャ、現在はスペインという国の一地方ではるけれど、そもそも「オラが国」意識が強い方たちが住んでいるんです。

原田マハさんの『暗幕のゲルニカ』を読むと、この背景が物語のメインファクターとして描かれているので、面白いのと同時に勉強になります。

19世紀、貿易と織物産業で栄え、その後、スペインで唯一産業革命が起こり、今でも工業分野などでスペイン全体の経済を牽引しているのがカタルーニャ地方。

(ちなみに、19世紀、この経済発展があったからこそ、莫大な資産を持ったグエルのようなパトロンが現れ、『カサ・ミラ』、『グエル公園』、『サグラダ・ファミリア』など、数々のガウディ建築が生まれたそうです)

そしてカタルーニャ地方の中心都市であるバルセロナは、1992年のオリンピック以降、世界有数の観光都市として名を馳せています。

「俺たちが一生懸命働いて稼いでる金を中央政府は大した政策も立てず、税金で吸い上げるだけ吸い上げやがって、馬鹿らしいじゃねーか!」と、そんな声が挙がり、元々独立への想いは強いということも相まって、その機運が高まり、今話題のプッチダモン首相が強行で独立の是非を問う住民投票を行いました。

投票やったら独立賛成派が多数で、「よっしゃー!独立だー!」ってなったけれど、「え、スペインじゃなくなるってことは、EUからも離脱するんだよね?」など、中央政府からの圧力もあり、ことはそう簡単には行かず、そしたら、プッチダモン首相は政治犯に仕立てられ、ベルギーに国外逃亡してるって状況 ←いまここ。

「独立賛成派多数」って投票の結果は出たものの、実は、投票に出かけたのは賛成派ばかりだったって話もあって、確かに、自分たちの商売のことなど考えると実は独立反対派って方たちも数多くいるってのも納得です。

このように、バルセロナの中でも意見は半分に割れているそうです。

というか、都市であるバルセロナ以外のカタルーニャ州の他の地域、それこそ普段はカタルーニャ語しか話さないような人たちが、この独立の動きを活発化させているみたい。

なんならデモやるっていうと、その参加人数を多く見せたくてお金で雇ったりもしているとか。

この独立の動きに賛成の人は街中でカタルーニュの国旗を窓から飾ってました。

逆に、マドリードでは、このカタルーニャ独立の騒動があるからか、スペイン国旗を窓から飾ってる人が多かったです。

バルセロナでは、仕事場でも、やっぱりこの独立問題の話題になったりするみたいで、「お前はどっち派なんだよ!?」と、会話の中での探りあいもあるみたい。

行動に熱心な人たちはこれが原因で幼馴染や大親友とも絶交しちゃったなんて人もいたりするんですって。

ちょうど僕らがバルセロナに到着したその日に大きなデモが予定されていて、街のあちこちにデモに参加するであろう人たちの集団が。

もう、老若男女ってまさにこのことってくらい、おじいさん、おばあさんから幼児までが、それぞれ肩からカタルーニャの国旗をスーパーマンのマントみたいに羽織っていました。

長年の念願だったサグラダファミリア訪問だったんですが、どうやらサグラダファミリアがデモの出発点だったみたいで、僕らが到着した時間(16時頃)はまだタクシーも目の前につけることが出来たんですが、あれよあれよと人だかりが出来て、僕らがサグラダファミリアの生誕の塔を登って下を見下ろした時にはすっかり取り囲まれてたような状態に!

サグラダファミリアという荘厳な建物の中の、しかも高いところから下を見下ろしてる状態で、大きな声を張り上げられる・・

まるで民衆に追い込まれた悪い王様になった気分よね(笑)

(この様子、動画もインスタにアップしてるので、そちらもどうぞ見てみてください)

サグラダファミリアをいつかじっくり見たい見たいと願い続け、ようやくこの日を迎えたわけなんですが、もうサグラダファミリアの内装以上に外の騒ぎが気になっちゃいましたね。

本来ならね、塔の高いところからバルセロナの景色ももっと堪能するはずなんでしょうけどね、下ばっかり見ちゃって(笑)

上から見ると「Free Political Prisoners(政治犯を釈放せよ)」って英語でメッセージも書かれていて、全世界的に報道されることも意識してるんだなって。

だから、報道用のヘリコプターが通る度に「ヒューーーーー!」って、大歓声が沸き起こるんです。

「俺たち、ここにあり!」

的な盛り上がりですかね、きっと。

数年前にタイで起きたタクシン派と反タクシン派が互いにせめぎ合うクーデターが起きた時も、「参加するのはお祭り気分よ」って現地の人が言ってるのをニュースで見ましたが、まさにこのバルセロナの人たちがそんな感じでした。

1年前にポートランドで体験した反トランプデモの重々しさとは違いましたね、あれは怖かった。

(しかし、旅行の度によくこういうことに出くわす)

今回のこのバルセロナのデモ、後の報道では75万人と伝えられていてそりゃ言い過ぎでしょとは思いますが、相当な人の数だったのは確かです。

なんにせよ、平和的なデモで良かったです。

バルセロナ市内で乗ったタクシーの運転手さんはこう言ってました。

「何もスペインの他の人たちが嫌いなわけじゃない。俺たちはうまくやってけるんだ。ダメなのは中央政府だ。俺たちの声を聞かない、何も見ようとしない、そもそも頭を使わないんだよ、奴らは!」

怒ってましたねー、政府にね。

でもね、この翌日にマドリードで観た、「レアル・マドリードvsFCバルセロナ ラッサ」の試合、この問題を背負ってるせいか、相当バッチバチな戦いでしたよ。

レアルのお客さんたちのバルサを迎える感じもね。

この「クラシコ」の模様は次回のブログにて!

 

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