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かのスティーブ・ジョブズ氏が大学時代、ポートランドで過ごしたってのは有名なお話でして(中退してますが)。
通った大学は『Reed College (リードカレッジ)』。
オレゴン州内よりも州外からの学生が昔も今も多いらしいです(特にお金持ちのご子息たち)。
ちなみにジョブズ氏はカリフォルニア出身。
リベラルな校風で、ヒッピーテイストな学生も多いのが特徴。
秋から冬にかけての時期に行きましたが、雨降ってんのに、裸足でキャンパス歩いてた学生を結構見かけました。
そんなに比較対象できるほど色々知ってるわけではないですが、明らかに僕が通ってたオレゴン州立大学と雰囲気が違うなって思ったのが、「ヒョーー!」みたいな馬鹿騒ぎするような学生がいなかったってこと(笑)
お昼の時間のカフェテラスも皆んな会話は楽しんでるんだけど、大声ではしゃぐ人はいなかったですね。(そもそもの学生の人数の絶対数は違うんですけどね。)
ブックショップにはもちろんカレッジグッズも。
キャンパスのあちこち歩いてて感じたのは、「思索にふける」ための場所がたくさんあったこと。
全面ガラス張りで、外の景色が一望でき、光も良い感じで差し込むスペースに座り心地の良い(高そうな)椅子が置いてあって、ここで読書とかしたら気持ち良いんだろうなぁって。
雰囲気は避暑地にあるすごく高級なホテルのロビーみたい。
外に出ると、「哲学の道」みたいな散歩コースがあって、ここがまた最高のトレッキングコース。
濡れ落ち葉ってなんであんなに良い匂いがするんでしょ。
知らない大学で「もしも自分がここの学生だったら」って妄想しながらキャンパスを散策するの、昔っから大好きで、この大学はその妄想キャンパスツアーがまた一段と楽しい場所でしたね。
池を眺められる場所にベンチが置いてあって、そこなんかきっと、「あー、今日は誰とも会いたくないなぁ」なんて時に一人でサンドイッチ持ってきてランチする場所にするんだろうなあ、とか妄想はどんどん膨らみます。
歩いていたら職員さんに会って、その人が教えてくれたんですが、
「最近、この池に通ずる川にサーモンが戻ってきたのよ!」って。
それをすごく嬉しそうに伝えてくれるんです。
どうやらこの大学の近所に住む方々が地域活動の一環で川の清掃を皆んなで行ってて、その結果がこのサーモンの遡上なんです。
自分ごとのように、というか、むしろそれ以上にこういうことを嬉々として話すオレゴンの人って本当に多いです。
Reed Collegeのキャンパス内の池を眺めながらその横の「哲学の道」を、きっとジョブズ氏も歩いていたはず。
禅の考えを機械製品に持ち込んだジョブズ氏の発想、マインドの原点はこういう所にあるのかもなぁ・・なんて、これまた妄想しながら同じ道を歩いてみるのも一興でせう。
しっかし、馬鹿騒ぎする学生は少ないけど、落書きの主張は激しかった(笑)
そして、キャンパスを離れても妄想は続き・・・学校からもほど違い場所にあったコーヒーショップ『Either/Or (イーザー・オア)』、自分がリードカレッジの学生だったら週3は通いますね、間違いなく。
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