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昨シーズンの”あの”悔しさを胸に、迎えたBリーグ2年目のシーズン。
開幕戦の地は、”あの”場所でした。
「ブレックスアリーナ」
試合前にはチャンピオンリングの贈呈式がありました。
しかと目に、そして胸に焼き付けておきました。
こっそり贈呈式の様子を見に来た比江島選手・・どんな想いで眺めていたんでしょう。
開幕戦、スタメンは昨シーズンからの不動の5人。
橋本選手、比江島選手、金丸選手、JR桜木選手、そして、バッツ選手。
JR選手から金丸選手への見事な連携が決まり、出だし順調のシーホース。
8点リードで迎えた第2クォーター。
西川選手、村上選手と、新加入の選手たちも積極的に起用され、シーズン前に様々なメディアで語られていた「速いバスケット」がいかに展開されるか、楽しみでした。
しかし、「速いバスケット」は栃木のお株でもあるスタイル。
執拗なディフェンスからミスを誘われ、そこから全員で一気に走り込まれ、イージーバスケットを重ねられる。
みるみるリードはなくなり、気づいたら5点リードされて前半終了。
しかし、第2クォーターは比江島、金丸の両エースを温存していたので、勝負は第3クォーター、終盤にやってくるなと思いました。
確かに、第3クォーター終盤に勝負を左右する場面はやってきました。
スコアをコツコツ積み重ねていたんですが、ここに来て、今シーズンから厳しく取られるようになった「アンスポーツマンライクファウル」を連発してしまい、流れは一気に栃木へ。
「アンスポーツマンライクファイル」は、シュートモーションでなくとも、相手に2本のフリースローを与え、さらには相手ボールから試合が始まるという、下手すると、フリースローの2点プラスその後の攻撃で2点、もしくは3点、合計4〜5点を一気に取られてしまう可能性のある重いファウル。
縮まりかけていた点差もまたまた一気に開いてしまいました。
このアンスポ(略すとこう呼びます)もですが、やはりチームが新しくなってまだまだケミストリーを構築するには時間がかかるのかなとも思いました。
試合後の金丸選手のコメントにもありましたが、「まだ一人一人に迷いが見えて、みんなやろうとしてることが噛み合ってないので、もうちょっと練習もそうだけど、試合も重ねて経験していく必要がある」と。
確かに、思い描いているイメージがまだ完全に共有できていないのと、新加入の選手を中心に遠慮するような場面も見受けられたなって。
金丸選手だってかつてインタビューでこう言ってましたからね、「最初にシーホースにやってきた時はやっぱり遠慮してた」と。
でもね、開幕戦、残念ながら負けてしまったんですが、各選手たちの遠慮がなくなった時、このタレント揃いのチームのケミストリーが全て噛み合った時は、とんでもないチームになっているなと思い、なんだかワクワクの方が増したんです!
特にそう思わせてくれたのが、ダニエル・オルトン選手!
とてつもない潜在能力を目の当たりにしました。
初めてかもしれない、日本のリーグで、ポストアップからワンドリブルでそのままダンクに持ち込もうとした選手って!
そして、惜しくもゴールテンディング取られてしまったものの、ボールを叩くんじゃなく、ボールのほぼ最高到達点でムンズって掴み取ったのも初めて観ました(笑)
漫画の話だけど、桜木花道が相手の頭にダンクシュートをゴツンとかました時の会場のザワっとした瞬間ってこんな感じだったのかもしれないなって。
会場内、ざわめきがありましたからね。
ダニエル・オルトン・・彼が日本のリーグ(とジャッジ)にも慣れ、他の選手たちとの連携がうまくいくようになった時・・
僕らは今まで観たことのない「無敵艦」を目撃するかもしれません!
時間は少しかかるかもしれませんが。
・・なーんて思っていたら、翌日の2戦目。
誰よりも早く会場に姿を現し、練習を始めたのが、オルトン選手でした!
コーチもよくおっしゃってますが、本当に真面目な選手なんです。
そして、KJ松井選手を通じて、チームメイトとも積極的にコミュニケーションを取っていて、他の選手が何をしたいかを理解しようとしています。
特に、金丸選手との連携。
キャッチ&シュートが一つの大きな攻め手となるシーホース、いかに金丸選手がフリーになるか、そのためのスクリーンのかけ方などを話し合っていたんだと推測します。
2戦目、オルトン選手はスタメンで起用。
前日の迷いを吹っ切るかのごとく、サイズと手足の長さを生かしたグーーンと伸びるポストプレーでインサイドを制圧!
前日の大きな課題だったオフェンスリバウンドも何度も飛び込み、セカンドチャンスを作り上げていました。
さらには、スクリーンもバッチリ決まって、いつも以上にボールを欲しがっていた金丸選手のシュートはボンボン炸裂!
時間がもう少しかかるかと思われたオルトン選手のチームへのフィットですが、既に2試合目にして長年一緒にやってきたかのような奔放っぷりでしたね!
もっと慣れてくると、彼のパスの巧さを生かしたセットプレーだったり、ディフェンスではシュートブロックだけじゃなく、低い位置からのスティールも得意としているので、攻守に渡って、チームの要となっていくことでしょう!
そして、もちろんオルトン選手だけではなく、2試合目は全員が”勝ち”にこだわって、一つ一つのプレーにより集中していました。
特に、橋本選手と比江島選手。
ハート溢れるハードなディンフェスはもちろん健在なんですが、今シーズンの橋本選手は、代表経験を通じて得たその攻撃力の高さにも注目です!
スペースが空けば積極的にスリーを狙い、ペネトレイトも果敢に!
例え、フィニッシュ出来なくとも、シュートモーション時に体を当てていくことでファウルをもらって、フリースローで着実に点を重ねる。
スタッツにも表れていて、この日、橋本選手は15得点!
比江島選手も、自分の得意技である「比江島ステップ」が世界のチームと戦う中で通用することを実感し、さらにそのステップにも磨きがかかっていました。
「行くんかい、行かへんのかい、やっぱり行くんかーい!」は、今シーズンも健在です!
そして、惜しくも最後はファウルトラブルでベンチに下がってはしまいましたが、ボールマンには常にスティールを狙いながら、そしてボールを持っていない相手にはべったりとくっつき簡単にパスをもらわせないスッポンディフェンス、これが凄かった。
以前インタビューで、「ディフェンスは毎試合かなり力入れてやってるんで、そこを褒められると嬉しいですね」と言っていた比江島選手。
ディフェンス、凄かったっよー!(笑)
いや、本当、冗談抜きでね。
気持ちがとにかく強い栃木は最後の最後まで戦う姿勢を崩さず、本当の最終局面(第4クォーターの残り2分くらい)まで、どれだけ点差があろうと安心は出来なかったですが、最終的に15点差でシーホース三河、今シーズン初勝利を挙げました!
1勝1敗、前の試合の点差が14点、この試合が15点とほぼ完全なる痛み分けで始まった両チームの今シーズン。
今シーズンもドラマチックなライバル関係を築いていきそうです。
いよいよ今週末はホーム開幕戦!
日頃、ホームアリーナで演出を手掛ける僕らの出番でもあるし、ファン・ブースターの皆さんの本当の出番でもあります!
今シーズンは、実業団チームだった時代から応援団長を務めてくださっていた戸根さんを中心に、シーホース三河公認サポーターズクラブ『たつのコネクト』も誕生しました。
応援練習は全て「たつのコネクト」主導のもと行います。
その応援練習をベースにして、いざ試合が始まったら、会場にいらっしゃる皆さんの「声出し」が大きく試合展開にも影響致します!
これは栃木で戦ったチャンピオンシップ、そして開幕戦を通じて、大きく痛感致しました。
新たに大型4面ビジョンも天井から吊るされ、またグンと本格的なバスケットアリーナへと変貌を遂げるウィングアリーナ。
そこに、「6人目の選手」である皆さんの”青援”が大きく鳴り響く・・!
待ちきれないです、その光景!!
いざ、ホーム開幕、共に頂点へ!!!
(シーホース三河の公式写真をこのブログで使わせて頂きました。素敵なお写真、いつもありがとうございます!)
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