スポンサーリンク
今でもはっきりと思い出せます。
真っ黄色に染まった会場で、昨シーズンのセミファイナルが終わった瞬間を。
シーホースの昨シーズンのシーズンテーマは「The Beginning Of Blue Legend」だったんですが、そうなんです、あそこから本当の意味での「青い伝説」は始まったと言っても過言ではありません。
ファン・ブースターの皆さんが改めて一つになり、もう一度自分たちの「ブループライド」を掲げようと誓った瞬間でした。
先週末の対戦相手は、栃木ブレックスでした!
あの日あの時、ブレックスファンの皆さんの地響きのような迫力ある声援を体感し、その声援が6人目の選手となりコートの選手たちに力を与えたのを目の当たりにしました。
素晴らしかったです。
しかし、今度は僕らの番・・・この日を待っていました。
僕らのホームでリベンジする日を!
開催場所は、今シーズン初のスカイホール豊田でした。
ここはシーホースのホームゲームをやる中では最大キャパを誇るアリーナで、B1リーグの5000人収容という規定も満たすほどの大きさ。
初日、なんと、5327名の来場者が!!
これは、今シーズンのシーホースのホームゲームではダントツの来場者数ですし、クラブ史上でも最多入場者数でした!
先着5000名様にコンバースオリジナルTシャツのプレゼントもあり、ホームアリーナは「青」で染まりました!
初日の試合、いつも以上に選手が動き回り、そして、ボールも回っていました。
バスケットは1回の攻撃でかけられる時間が24秒しかないので、ボールを止めてしまうとそれだけで1秒~2秒のロスが生まれ、最後、苦し紛れのシュート(タフショット)を打たされることになってしまうことも。
ここ数試合、そんな場面もよく見受けられたんですが、この日は違いました。
コートに出ている全員がボールを回すことを意識し、とにかく少しでもスペースがあれば積極的にシュートも打っていくという姿勢。
顕著だったのは、我らが得点マシーン、金丸選手!
最初から高確率でアウトサイドシュートを決めていきます(スリーもほぼ外さず)。
しかも昨シーズンの「ベストディフェンダー賞」を獲得したあの遠藤選手相手にです(本当にすごいディフェンスで、ディフェンスでお客さんを呼べる選手です)!
上手くファウルも誘い、最初のクォーターだけで遠藤選手から2つのファウルをもらい、相手チームの戦術までをも苦しめました。
そして、確実にもらったフリースローは決めていく金丸選手、前半だけで19得点の活躍!
シーホース、前半を1点リードで折り返します。
後半に入ると、さすがに金丸選手へのマークは厳しくなってきます。
が、もともとタフショット気味でもシュートを決めるのが金丸選手、後半に入っても上手くファウルを誘いながらのバスケットカウントなど、着実にゴールを重ねていきます!
この日、トータルでなんと11本のフリースローを獲得し、その全てを決めました!
ゲーム終盤、1ゴール、いや1点を争う攻防・・・シーホースの2点リードで残り8.7秒、アウトオブバウンズ(ボールがコート外に)。
マイボールを宣告されたチームに勝利が傾く場面・・・
なんとここでビデオ判定!
NBAではこの大事な場面での確認はよくあります。
しかし、Bリーグでも今までクロック(秒数)の確認のビデオ判定などはありましたが、どちらのボールなのかを確認するビデオ判定に立ち会ったのは、僕の記憶が正しければシーホースのホームゲームでは初めてです。
シーンとなる会場・・・すると・・・
「レッツゴー、シーホース!レッツゴー、シーホース!」
1階、エキサイトシートの皆さんを中心に始まった「レッツゴー、シーホース」コール!
そして、その波がどんどん広がっていき、5000人を超える青い大合唱、「大青援」に!!
「レッツゴー、シーホース!レッツゴー、シーホース!」レッツゴー、シーホース!レッツゴー、シーホース!」
鳴り止まぬコール・・そして、判定は・・・・
「シーホースボール!」
ぅぅぅぅうううううううううわああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!
会場に響き渡る大歓声!!!!!!
ボールがインした瞬間に橋本選手がファウルをもらい、フリースローを獲得。
しっかり2本沈め、4点リード、その後の栃木の攻撃も防ぎ、最終スコア「81−77」で勝利したシーホース!
これはまさに会場全員でもぎ取った1勝でした!!
この日のヒーローはもちろん金丸選手!
「まず会場に入って、お客さんの数を見てびっくりしました。」
と、まずその数に驚き、そして、
「ここ数試合、ボールの周りが少し悪くてタフショット気味なシーンが見られていたので、修正点としてボールをとにかく回すところから始めました。それによって勝手に人も動いていいバランスになるので、今日は良かったと思います。僕自身もボールに合わせて動いていたらノーマークになれて、気持ち良くシュートが打てたので、今日は入りました。」
と!
合計で32得点の活躍には、
「久々に点とったなぁて感じです(笑)いつもよりシュートを決めた後の歓声が大きいように感じました(笑)本当に嬉しかったです!」
とびきりの笑顔で金丸選手らしいコメントも残してくれました。
そして、この日はアイザック・バッツ選手の通算1000リバウンドという大記録も達成された日でした!
アイクは2人目のお子さんも生まれたばかりで、この大記録に、この勝利、トリプルでおめでとうございます!!!
まずは、1勝です。
しかし、次の試合も勝ってこそ、あの時のリベンジを果たせると、チームもファン・ブースターの皆さんも思っていました。
翌日の試合、この日も選手たちが動き回ること、そして、ボールを回すことを意識していたと思います。
さすがに金丸選手へのマークはより一層厳しいものになっていました。
が、ボールがしっかり回っていれば、その分、必然的に他の選手のスペースが生まれます。
フリーでボールを受ける橋本選手、この日絶好調で、前半だけで3本のスリーポイントを沈めます!
さらにはオルトン選手、JR選手とフリーになった選手たちが次々とリズムよくスリーポイントを決め、なんと前半だけでチーム合計8本のスリーポイントで24得点をたたき出します!
そのおかげもあり、前半を7点リードで折り返したシーホース。
ハーフタイムにはタツヲの代わりにスーツの男性がいきなり登場し、そのスーツ姿のままトランポリンダンク(しかもワンハンド!)を決め、会場は大盛り上がり!
このスーツの男性、シーホース三河のスタッフで松山さんと言いまして、現在スクールを担当されてるんですが、この日はユースチーム設立の告知のために自ら体を張ってのPRでした!
カモシカのようにあまりにも華麗なステップでジャンプするものだから(頭の中ではBONNIE PINKが流れました)、「何かスポーツはされてたんですか?」と尋ねると、「走り高飛びを」と。
あとで、他のスタッフに聞いたところ、ガチの陸上選手だったそうで、大学でスポーツの博士号まで取られてるそうです、ワオ!
だから・・・・・・ドンマイ、タツヲ!(笑)
7点リードで迎えた後半だったんですが、さすがの修正力を誇る栃木。
じわじわ盛り返してきたと思ったら、今度は逆に11点リードされてしまいます。
ここでもう一度流れを呼び込んだのは、やはりこの人、橋本竜馬!
獲物を狩るジャガーのようにボールに”食いつき”、スティールからルーズボールへ、そして飛び込みヘルドボールにし、マイボールへ。
この瞬間、試合を戦う選手だけじゃなく、会場にいる僕ら全員の何かスイッチが入りました。
相手ゲームメイカーの田臥勇太選手もやり返さんばかりにバッチバチのディフェンスを・・
そして・・ニヤッと笑う橋本選手。
以前、比江島選手でも同じシーンを目撃しました。
緊迫した場面でニヤッと笑う。
トップリーグのとんでもない高いレベルでプレーしてる選手たちにしかわからない、とんでもなくアドレナリンが出ていて”楽しくて仕方ない瞬間”なんだと思います。
”Letter O(レター・オー)”(0番をつける選手)同士の白熱のマッチアップ、この日は一段と面白いものでした!
そして、橋本選手だけじゃなく、もう一人のガード、村上選手の存在も大きかった!
村上選手特有のスピードを生かしたドライブもですが、何が一番大きかったかって、村上選手がそのスピードでコートを動き回ることで、ディフェンスを撹乱したんです。
必死で食らいついていく相手ディフェンスでしたが、確実にその体力を奪っていきました。
そこで生まれる相手ディフェンスの”ズレ”。
この”ズレ”を見逃さないのが、金丸選手!
それまでタフショット気味だったものに、少し余裕が生まれて、いつも通りのタイミングでいつも通りのリリース・・
決まる、値千金のスリーーーーーーーー!
追い上げから一気に逆転へ。
最後は前日の試合と同じように、フリースロー1本1本がとても重要になる展開。
シーホース、3点リードで、相手のジェフ・ギブズ選手が残り5秒でファウルをもらい、2ショット。
バスケットボールの試合では、相手の選手がフリースローを打つときにはブーイングであったり足をバタバタと地団駄踏んで邪魔をするというのが応援スタイルの文化の一つですが・・
あの時、地の底から唸りだすような「ドドドドドドド!」という音と揺れが!
フリースロー2本目を外したギブズ選手、その後、しっかりJR選手がリバウンドし、ボールをキープ、ファウルをもらい、フリースロー。
最終スコア「81−78」、3点差で勝利、栃木に連勝です!!!!
この日のヒーローは、もちろん、橋本選手!
「ブレイクに持っていかれてイージーに点を取られてしまったのは反省点です。ただ、試合を通じてみんなが我慢できて、最後の最後まで粘れて、
逆転できて、勝つとういことができて本当に良かったです。」
と、とにかくハートで負けない姿勢だったことも語ってくれました。
あの第3クォーターで見せたディフェンスについては、
「苦しい時間帯でディフェンスからハッスルして流れを持って来るというのはバスケットボールにおいてすごく大事なので、その辺りはみんなにも意識させましたし、声をかけて全員でやった結果だと思います。」
最後の勝負どころでのアリーナに響き渡るファンの「レッツゴー、シーホース!」コールについては、
「本当に気持ちよかったです!皆さんの”青援”がいつも僕らのところに届いていますし、これからもぜひ応援よろしくお願いします!」
と、シーホースのファン・ブースターの皆さんを大絶賛!
栃木に、ここホームで連勝です!
嬉しい・・
ただひたすら嬉しい。
試合後、泣きそうでした。
昨シーズンのあの瞬間のことなど、色んな想いが込み上げてきました。
もちろんシーズンはまだまだ続きゴールはもっともっと先なんですが、日々の生活の中でこんなにも嬉しい気持ちにさせてくれることに改めて感謝です。
大好きです、シーホース三河!!!
そして、最高です、共に戦う「大青援団」の皆さん!!!!
(シーホース三河の公式写真を使わせて頂きました。素敵なお写真、いつもありがとうございます!)
スポンサーリンク