”NIKE”という歴史

スポンサーリンク

最近、こんな本を読みました。

NIKEの創業者であるフィル・ナイト氏が自らの人生を語った伝記、『SHOE DOG (シュー・ドッグ)』。

NIKEがこれほど世界的なメーカーになるずっとずっと前のお話で、主に、創業当時の苦労を中心に語られています。

そして、本を読んでいると、ナイト氏のシューズへかける想いと、オレゴンへの愛もすごく感じました。

(ちなみにナイト氏はポートランド出身でオレゴン大学卒、僕が通ったオレゴン州立大学は最大のライバル校で、この本の中でもけちょんけちょんに言われています(笑)その辺りもオレゴニアン!)

この本を読んだばっかりだったので、ここ最近はずっと素通りだったんですが、本当に久しぶりにNIKE STOREに寄ってみました。

リニューアルしてから一度来て以来だから、3〜4年ぶりくらいかな。

店のど真ん中、まさに「AIR」に君臨する、我らがバスケットボールの神様。

1階は主にカジュアルなシューズやスポーツウェアが並んでいて、2階に、バスケットやランニングなど、専門のものが並んでいます。

バスケットコーナーは、やはりポートランドを意識した作りになっていて、ブレイザーズのものがずらりと!

ユニフォームも、ブレイザーズのホームゲームでは売り切れてたものもあったり。

そして、もちろんブレイザーズものだけじゃなく、NIKEと言えばの専属契約選手たちのウェアやシューズも。

レブロンに、タイムリーにアカデミーを獲得したばかりのコービーのユニフォームも!

しかも、8番と24番の両方、ブレイザーズファンとしては複雑よね・・このユニフォームにどれだけ悔しい思いをさせられて来たことか・・くぅ・・(これ、賞賛の証ですから)。

そして、奥には、ジョーダンブランドコーナーも。

初め、目を疑ったんですが、「PORTLAND」と書いてあって、しかも「0」と書いてあるTシャツが売っていて、「え、リラードのユニフォーム以外のアパレルなんて売ってんの!?」と。

何故ならリラードはアディダスと専属契約しているトッププレイヤー。

まさかなと思い、よく見てみると、「ジョーダン5」と「ジョーダン3」に「0」が挟まれているじゃないですか・・

これ、すごいアイデアだなと思わず唸ってしまいました。

「503」、名古屋で言うところの「052」、そう、ポートランドの市外局番です。

このデザインにはやられました、即買いです。

そして、もう一つ、ジョーダンのあの”ジャンプマンロゴ”の中に、マウントフッドを中心としたポートランドの景色が写り込んだものまで!

このデザインにはやられました、即買いです。

オレゴン発のブランドならではのギミックがとことん詰め込まれたデザイン、フィル・ナイト氏の根底にあるオレゴン愛を感じます(ご本人がどれだけ関与しているかは知らんけれども)。

お会計をしようとレジに商品を持っていくと、キャッシャーの棚がショーケースのようになっていて、NIKEの歴史を物語る”本物の靴”たちが飾られているじゃないですか!

ビル・バウワーマンというフィル・ナイトの大学時代の陸上部のコーチで、NIKEの共同創業者がいるんですが、そのバウワーマン氏が独自に考えた「速く走るための靴」がそこにはありました。

バウワーマン氏はコーチングだけじゃなく、とにかく科学的に走ることを研究していた人で、これらの靴みたいに自分で開発などをしていたんです。

そこに、ナイト氏が「コーチ、日本のASICSというメーカーのオニツカタイガーって靴知ってるかい?この靴、あなたの理想を形にしたようなものだよ!」と、彼の元に持ち込んで、そのオニツカタイガーの代理店をアメリカで創業したのが、NIKEの全ての始まりです。

ここから先のナイト氏の日本との関わり方や、お金の工面、その後 NIKEの最初の靴を作り、その後どのように育んでいったかという苦労話の続きは、どうぞ『SHOE DOG』で。

最後に、トイレを借りたくてスタッフに尋ねると、ただ場所を教えてくれるものかと思いきや、「ついてきて」と、エレベーターまで。

エレベーター降りたら、なんとそこにもNIKEの歴史が!

今までNIKEがリリースしてきた名作の数々が絵画となってそこに在りました。

今や復刻して手に入れやすくなってたりしますけれど、高校時代、どれだけこれらのオリジナルに憧れて憧れて憧れたことか。

こうやって眺めてると、NIKEってただのシューズ&アパレルメーカーではなく、オレゴン州ポートランドの宝であり、アメリカのスポーツを物語る代名詞であり、世界の人たちに愛されるブランドであり、僕たち自身の歴史の一部にもなってるんだなって思いました。

すごいぜ、NIKE、すごいぜ、フィル・ナイト!

 

スポンサーリンク

Pocket