11月25日(日)、今年最後の『ポートランドリビング』を開催いたしました。
4月に開催した場所と同じ、名古屋池下の乗西寺にて。
お寺の境内と駐車場をお借りして、そこに農家さんの野菜・果物、美味しいコーヒー、僕らのTシャツやクラフトが並び、とっても賑やかな空間となりました。
いつもは午前中にたくさん人が遊びに来てくれて、午後はどちらかというとのんびりってパターンが多かったんですが、今回は、お寺の中に飲食スペースも設けたことで、遊びに来られた方が長く滞在してくださいましたね。
我が家の子供たちも楽しそうでした。
親子揃って楽しめる、名前にある通り、「リビング」空間を創り出したいという想いが強かったんですが、まさにそれが叶ったような光景でした。
いつも出店してくださる日進市の『葡萄のふくおか』で働くテッセイくんが、
「今回、葡萄ができるまでの過程をパフォーマンス形式でやってみたいんですが、やらせてもらっていいでしょうか?」
という、「YES」以外の答えが全く見当たらない素晴らしい提案をしてくれました。
手作りの模型や風船、写真などを使い、種無し巨峰のできるまでを子供たちを中心に来場されたみなさんにご紹介。
「葡萄というのは放っておくと、どんどん大きくなってしまうんですね。でも、それだと一粒一粒にうまく栄養分が回らなくて、甘くて美味しいものにならないんです。だから粒抜きって作業が必要なんですね・・」
ゆっくり、子供達にもわかりやすく説明するテッセイくん。
僕は実家が種無し巨峰農家だったので、(たまに)母親を手伝いながら教えてもらってたことがいっぱい出て来たので、非常に懐かしかったですね。
”ジベレリン”ってキーワードも飛び出し、巨峰を種無しにしていく過程も。
種無し巨峰って、元は普通の葡萄と一緒なんですが、ジベレリンという成長剤をつけることで、種を作る期間を吹っ飛ばして身が大きくなるんですね。
このジベレリンをつけていく作業(略して”ジベ”って呼んでました)がまた大変でさ。
本当に、一房作るのにも相当な人の手と時間がかけられてるんですよ。
僕も息子に、
「おばあちゃんも、ああやって美味しい種無し巨峰を作ってくれてたんだよ」
と、一緒に鑑賞しながら、伝えることができました。
素晴らしい食育機会を作ってくれたテッセイくん、本当にありがとう!
今回、僕らが販売したTシャツは、初の試み、ロンTでした。
袖の部分に、”タトゥー”のような柄を入れて、お気に入りのTシャツとの重ね着を楽しめるようにしたんですが、この”タトゥー”、実は、『Love It, Portland-Oregon』ツアーでいつも訪れる『The Side Yard Farm & Kitchen』の女性農家さん、ステイシーさんが腕にしている”タトゥー”がモチーフ。
野菜が中心の絵柄なんです。
一見いかつく見えるけれど、よく見るととってもピースフルなもの。
ポートランドの人たちって、本当に自分の好きなものを”タトゥー”にして腕に入れたりして、自分のアイデンティティをしっかりアピールするんですよね。
とはいえ、さすがに僕はタトゥーを入れる勇気も無いんで、こうしてロンTにして自己表現!
僕らが誇る農家の皆さんの作物に、自転車、クラフト、そして、マイクも1本。
『ポートランドリビング』に携わる人たちを表現するものが、ここに集結しております。
そして、いつもデザインを担当してくれている『9lives design works (ナイン・ライブズ・デザイン・ワークス)』のネコさんの優しさがにじみ出るところなんですが、今回出店していない方達のものも必ず描かれているということ。
バラの花や、ホットドッグや、裁縫道具などなど。
今回、たまたま日程などが合わずで出られなかった方も、いつだって気軽に戻って来られる場所、それが『ポートランドリビング』。
だって、ここはみんなの「リビング」だもの。
『ポートランドリビング』が始まったのが2014年の11月、そうなんです、実は今回の『ポートランドリビング』で丸っと4周年だったんですが、始まった当初から、僕らが掲げる本質的な理念は変わっていません。
場所は変われど、時に人も変われど、この空間はいつだって「みんなのリビング」。
自分たちの住む街に、もっともっとそう思える場所が増えていったらいいなって思います。
『ポートランドリビング』、今年もありがとうございました!
来年も遊び心たっぷりで続けますので、またよろしくお願いします!