フィールド・オブ・ドリームス ~夢のストリートバスケットコート実現に向けて その4~

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言葉は発することで「言霊」となる。

そう信じています。

なので、『フィールド・オブ・ドリームスプロジェクト』を始めてからというもの、会う人会う人に、「実は、ストリートバスケットコート作ろうと思ってるんですよ」と話すようにしています。

SNSでの反響も多くいただき、

「あのプロジェクト、良いね!」

なんてお声ももらったり。

昨年末、自分が手がける『ポートランドリビング』の忘年会でも、途中からこの話題に。

「実はストリートコートの横には、管理人的な役割を担ったカフェも併設しようと思ってて・・・でも、ぶっちゃけ相当な借金も背負うことになりそうですよね?(苦笑)」

なんてちょっと冗談交じりで話していると、

「それさ、コンテナでやってみるのはどう??」

という、考えてもみなかったアイデアが飛び出しました。

これぞ意図せず突如行われた”ブレスト(ブレインストーミング)”の力!

ね、やっぱり「言霊」ってこういうところからなんですよ。

言葉に出す → 共感を得る → 違った角度からのご意見やアドバイスをもらえる

自分の頭の中だけで考えてても、やったことないことだし、縛られてないつもりでも固定概念ができちゃったりしてるわけですよ。

そこで、うーんって頭悩ませてるくらいなら、別角度から進んじゃえば良いじゃんって違うルートを教えてもらう

すると問題解決までの道のりも意外と早道だったり。

ね、「言葉に出す」ってだけでも、これだけ物事が動いて行ったりするんです。

まさに「言霊」です。

その後、すぐにコンテナカフェを手がけたこともあるっていうお友達に電話してくれました。

やってきたのは、”チャーリーさん”という仙人のような風貌の方。

しかも、タイムリーにも、家の庭に余ってるコンテナがあるそうな(笑)

芸大出身で、元々は油絵を専門としてやっていたというアーティスト気質な方で、これまでも数々のお店の内装を手がけ、全てむちゃくちゃオシャレに仕上げてきた実績を持つチャーリーさん。

「カフェってよりも、まず、どういうストリートコートにしたいんですか?」

いきなり鋭い質問が投げかけられる。

こりゃ試されてるぞ、内心ドキドキしながらも、

「子供たちが自由に使えるストリートコートで、その両サイドには階段状になってる客席を作りたいんです。」

「ほー」

チャーリーさんの目の奥が光る。

僕は続けて、

「客席があることで、子供たちは”見られてる”って感覚を持つじゃないですか?自分の経験からでもあるんですけど、誰かに見られることで、「かっこいいプレーしたい」「おお!って驚かせたい」って気持ちが芽生えて、プレーの質はグンと向上すると思うんです。」

話を聞くや否や、

「むっちゃ良いじゃないっすか、そのストリートコート。」

どこか達観されてるような感じの風貌だけれども、熱いものを感じてくださったのか、おもむろにそこにあったホワイトボードに絵を書き出しました。

ササ、ササ、サササササ。

「ストリートコートの横に、コンテナ何発か置いて、その前に階段状の客席作りましょう、屋上はテラス席にしちゃって。で、中で、カフェ営業もしちゃえば良いんですよ。」

キターーーーー!

これまた思いもしなかったアイデアーーー!

フェンスで囲まれたストリートコートがあり、客席があり、それとは別で、カフェも併設しようと思っていたら、全部一緒にしちゃえば良いじゃないですかって!

「で、このコンテナの側面に、グラフィックとか、ペイントしちゃったら良いんですよ。」

キャーーー!

想像したら、むちゃくちゃかっこいい!

そんなかっこいいストリートコート、きっと本場アメリカにもないぜ!

よくよくお話を聞くと、チャーリーさんご自身の根っこにあるのもスケボーやBMXなどのストリートカルチャーだそうで、静かに話す底に沸々と熱いものを感じました。

よし、これで大きく概要は固まったぞ。

とりあえずは、残りの石柱を抜いてしまう作業を終え、土地を整地しよう。

新年明けてすぐ、1月6日。

またまたfacebookでお手伝いを募集。

すると、また仲間が増え、今度は30人ほどが集まってくれました!

年末、同級生との忘年会に参加した時にも、「ストリートコート作ろうと思ってるんだよね」って話してたら、隣に座った左官屋さんやってる友達が、

「タイミング合ったら、手伝いに行くわ」

と、当日、なんとユンボ持ってきてくれた!(笑)

しかも、同級生だけじゃなく、facebookのメッセンジャーで直接連絡をくれた「市川造園」の社長も、

「当日、ユンボ持ってお邪魔しますね」

と、ご連絡いただき・・

現場にはなんとユンボ2台!

石柱の根っこから、グイグイ掘り起こす。

畑の周りを囲んでた木の柵もグイグイグイグイ!

僕らはひたすら運ぶ。

前回、1本1本、手で石柱を抜く作業に参加してくださった皆さんと顔を合わせながら、

「うん、この前のあれ、なんだったんでしょうね?(笑)」

でもね、あの苦労があったからの今日。

石柱を全部抜き終わり、この日は、『葡萄のふくおか』の福岡さんが2tトラックで駆けつけてくれていたので、そのまま石柱を持ち帰っていただきました。

いつの日か、この石柱たちがまた葡萄作りのために役に立つ、嬉しいことです。

この日の作業の様子は、再び動画にまとめてもらったので、こちらからどうぞご覧ください!

ふとここまでの日々を振り返ってみました。

「畑をストリートバスケットコートにしたい」と母親に電話で伝えたのは、父親の四十九日の前日、11月10日。

作業開始したのは、11月末。

1ヶ月と数日で、ここまでたどり着いた。

なんてスピード感なんだろう。

最初に畑に行った時は、何から始めて良いのやら全く分からず、とりあえず柵の木を刈るようなところから始めたのに・・

今目の前には、見晴らしの良いだだっ広い畑。

そして、30人の仲間たち。

母親も少しずつ笑顔を取り戻し、全てが順風満帆に見えました。

しかし、思い通りに行かないのが人生であり、「物語」はそう簡単には進まない。

この後、思いもしなかった展開が待ち受けているのでした。。。

 

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