Love It, Portland 2019 Spring ~Day 3~

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DAY3

「諦めたらそこで試合終了ですよ!」のテンションで、朝日リベンジに誘われるも、お断りして、僕はゆっくり朝食をとることに(笑)

(ちなみに行った皆さんは、それはそれは素敵な朝日を拝むことが出来たそうです、くぅ~!)



ポートランドの人たちは、朝食の時間を本当に大切にします。

ただ食べるんじゃなくて、どこで、誰と食べるかも大切にする。

1日を始める貴重な時間だからね。

人気のお店はすぐにいっぱいになっちゃうんです。

『SweeDeeDee (スウィー・ディー・ディー)』は、その代表格。

宿泊してるホテルから車で15分ほどのところにあるんだけど、わざわざタクシー使って行く価値のあるレストラン。

しかも、オープン前に行って並ばないと絶対入れないので、希望者募って7時半に出発。

8時オープンと同時に入店。

浅漬けっぽいピクルスやシャッキシャキ新鮮な地元野菜たっぷりのサラダに、キノコとハーブたっぷりのスープ。


メインで頼んだのは、カリッカリのハード目のパンにトロッとしたチーズが挟まったチーズドグリル。

やばい、思い出したら、今すぐにでも食べたくなって来た。

今までも美味しいと思っていたけれど、ポートランドでもトップレベルのレストランだと再確認しました。

『Stumptown (スタンプタウン)』や『SweeDeeDee』など、いわゆるベタなスポットで、最近は行かなかったけれど、今回の旅の目的でもある「原点回帰」してみると、当時は味わえなかった深みを感じる。

心と時間に余裕が持てているのも大きいかもしれないですね。

今まで、1軒でも多くのお店回ろう、1分1秒でも無駄にせず過ごそう、みたいな気持ちがどこかにあって、その瞬間、その瞬間を大切にできてなかったかもしれない。

いつ人は亡くなるかわからない。

昨年の秋に突然父親を亡くし、改めて痛感したことです。

だからこそ、改めて「今を生きる」ことの大切さも感じています。

「今を生きる」、もっと言うと、「瞬間を生きる」、これを徹底することで、心からの満足度がこんなにも違うんだなって。

今回のポートランドの旅では、それを知らず知らずのうちに意識していて、いつもとはまた一味違う光景を楽しめました。

のんびり朝食に時間をかけた後は、これまたのんびりコーヒーを飲みに『Albina Press (アルビナ・プレス)』へ。

最初のツアーでこのお店を発見して以来、お気に入りの場所です。

コーヒーの味もさることながら、お店のゆったりとした空間が好きで、ソファも余裕で寝転がれるくらい深みもあって、本当に寝落ちしてしまいそうでした。


小1時間過ごして、ここでもまたゆとりある穏やかな気持ちに。

『Albina Press』のある「Mississippi Ave (ミシシッピ・アヴェニュー)」には、レストランやバー、ライブハウスや雑貨屋さんなどなど、「Hawthorn Blvd (ホーソン・ブルバード)」とはまたテイストの違うお店がずらっと並んでいます。

「Howthorn Blvd」がヒップなサイケデリックロックなら、「Mississippi Ave」はオルタナティブロックなテイストのお店が多い。

お店でかかる音楽もそれ系のもので、店員もノリノリでレジ打ちしたりしてるしね。

いつも大行列で満員のメキシカンレストラン『Por Que No? (ポル・ケ・ノー?)』がオープン直後で空いてたので、さっき朝食食べたばっかりだけど、タコスくらいなら食べられるだろうってことで、中に入ってオーダー。

僕らが入った直後から激混みしだしたからナイスタイミング!

本格メキシカンってわけではなく、少しアメリカナイズドされたタコスだったけれど、美味しかったです。

その後、塩とチョコレートとアロマと石鹸のお店『Meadow (メドウ)』へ。

特化するものがおしゃれだけどどこか尖ってて、これまた今のポートランドっぽいよね。

どうやらもうすぐ新宿にもお店出すらしい。


続いて、『Rebuilding Center (リビルディング・センター)』へ。

買うものは何もないけれど、ポートランドに行ったのならば必ず寄ってもらいたい場所です。

何が売ってるかと言うと、ドアやドアノブ、はたまた便器やバスタブまで、「家を自分でリフォーム」もしくは「家を自分で作っちゃう」人たちのためのお店。


ね、ツアーで来た僕らが買うものは、ない(笑)

けれど、ポートランドの人たちのDIY精神が溢れてて、何かしら自分の中に眠るクリエイティブなマインドが刺激される場所です。

「自分がもしここに住んでたら・・」「そんで、自分がDIYできる人なら・・」なんてことを想像しながら回るとより楽しい。


『Rebuilding Center』から歩いて3分のところにあるのが、『Spin Laundry Lounge (スピン・ランドリー・ラウンジ)』。

ランドリー、なのに、ラウンジ。

ポートランド、と言うかアメリカって、家に洗濯機を置かない家も多く、基本はランドリーで済ませます。

で、そのランドリーで洗濯してる間の時間って結構長くて、暇を持て余す。

だったら、その時間をもっと有効に、かつ、リラックスした空間で過ごしてもらいたいって想いで始まったのが、ここ。

面白いのよ。

空間が3つに分かれてて、カフェがあり、ゲーセンがあり、そして、ランドリーがある。

一度に全部の空間を写真に収められるスポットがあるんだけど、ここから撮った写真を後から見返すと合成写真みたいでした。

話だけ聞いてるとカオスなんだけど、これがまた「Day 1」のブログでもご紹介した『Kennedy School (ケネディ・スクール)』と一緒で、全体で見るとまとまってるんですよ。

この「カオスと統一感」ってのは、各お店もそうだけど、ポートランドの街全体にも言えることかもしれない。

一つ一つのピースはいびつな形しててバラバラでも、全体として見るとどこか統一されてる。

自分もそのいびつなピースの一つで、街に行くと必ず自分自身のピースがピタッとハマる場所、空間がある。

これが「多様性」って言葉の持つ、本来の意味なのかもしれないなって思いました。

その後、鰐部さん激推しの『Matt’s BBQ (マッツ・バーベキュー)』へ行き、皆んなでシェアしながら肉を頬張る。

ポートランドに行く度に思うこと、「胃が何個もあったらな・・」

「ずっとお腹空いていたい街」、ポートランドです。

一旦ホテルへ戻り、再びダウンタウンへ。

今度はチャイナタウン方面へ。

もともとは「ジャパンタウン」と呼ばれ、日系人が住んでたエリア。

しかし、第2次世界大戦中、日系人が収容所へ送られることになり、空き家となったこのエリアに中国系の移民たちが移住してきて、街は「チャイナタウン」と化す。

この日系人の歴史を語り継ぐための『Japanese American Museum (日系アメリカ人博物館)』が、ここにあるんですが、その立ち上げにインターンとして関わったのが、今から18年前。

最初は小さかったけれど、今では大きなスペースを借りて立派なミュージアムになりました。

インターンしてたあの頃、自主性の無さなどを突かれたりして、色々マネージャーさんには怒られたりしたけど、とっても良い思い出が詰まった場所。

あのインターンがあったからこそ、ポートランドの街をより深く知るきっかけにもなったしね。

今回の旅は、「原点回帰」することで、自分とポートランドの関わりを今一度再確認できた旅でもありました。

今やチャイナタウンのランドマーク的存在となった『Compound Gallery (コンパウンド・ギャラリー)』へも。

日本人オーナーが始めたストリート系アパレルセレクトショップ。

オリジナルのアパレルも置いてあったりするんだけど、中にはポートランド在住の服飾デザイナーの子達の作品も。

インスタで知った『BroPluto (ブロプルート)』ってブランド。

ワンポイントが可愛くて、気に入ったので購入したく、昨年の夏、インスタでデザイナーに直接連絡したんです。

「待ってるよ!」って返事があり、遊びに行くと、ちょうど売り切れてしまった後で、何も買えず。

でも、日本からわざわざ来てくれたことに相当感動してくれて、その後、彼のインスタでも、

「俺はこういう瞬間のために洋服を作ってるんだ。洋服は人と人を繋ぐツールなんだ」と、熱く投稿してくれてました。

今回改めて訪れると顔を見るなり覚えててくれて、「お前、また来てくれたんか!」と。

「今日はたくさんあるよ!好きなだけ選んでくれ!全品、40%オフにしたるよ!」

ええやっちゃで。

Tシャツ、トレーナー、キャップと購入させてもらいました。

4月には独立して、近くに別のお店『Produce (プロデュース)』を仲間と出すらしいんで、次の夏の楽しみがまた増えました!

その後、マイメン、ペドロと合流。

時間も14時半と微妙で、お店も休憩のところが多かったので、通し営業してたラーメン屋さん、『Afuri (アフリ)』へ。


ラーメン食べながら、お互いの近況を話し合いました。

「お父さん、あんなに元気だったのにな」

昨年の夏、ペドロ家族も会ってるんですよね、親父に。

「最後のお別れを皆んなに言いに来たんだよ」

今ではそう思ってます。

親父の話から、ここでも「今を生きる」ことをの大切さを語り合う。

不思議なもので、ペドロとはいつも同じような時期に同じようなことを考えてる。

「今を生き」、そして、「自分の人生を生きる」。

今の仕事でストレスを抱えるペドロは本気で転職も考え、オレゴンから他の州へ移住することも本気で考えてました。

彼がオレゴンからいなくなってしまうのは本当に寂しいけれど、大事な親友だからこそ、彼が心から満足した人生を送れることを心から願います。

会いたきゃ、会いに行けばいいわけだし。

日本で食べるラーメンと遜色ないクオリティのラーメン食べながら結構深い話ししてました。

その後、コーヒー飲みに『Coava Coffee (コアバ・コーヒー)』へ。

やっぱり雰囲気、味、共に大好きで、ポートランドで一番好きなコーヒーショップかも。

ペドロともまた夏に会う約束をして、バイバイ。

夜はレッドさんとのブリュワリーツアー・・なので、ここでまた一旦お昼寝ターイム。

部屋に戻って30分の仮眠。

本当、今までのツアーだったら考えられない行動だったけれど、眠いまんま頭ボーッとして参加したら逆にもったいないわけです。

「今を生きる」=「瞬間、瞬間を楽しむ」ためにも、そこに向けてコンディションを整えることも重要だって気付いた旅でもありました。

レッドさんは、オレゴンのありとあらゆるお酒に関することを日本語でブログにまとめた『オ州酒』を手がけ、僕らみたいなリクエストに応えて、地ビールやワイナリーツアーをしてくれるとっても陽気で明るいジェントルマン。

(『オ州酒ブログ』はこちらからチェック! https://www.oshuushu.com/

この日、まずは飲み比べセットが楽しめるという『Von Ebert Brewing (ボン・エバート・ブリューイング)』へ。

元々は『Fat Heads Brewery (ファット・ヘッズ・ブリュワリー)』という違う州の地ビール屋さんだったんですが、地元以外の大資本企業を敬遠するポートランダーたちから信頼得られず、撤退。

その跡地に、『Fat Heads Brewery』の醸造家が独立して新規でオープンしたお店だそうです。

こうなると、もうここはポートランドのお店だし、お店の規模は一緒でもスタートアップでスモールビジネスだから、ポートランドの人たちはお店に通うようになります。

わかりやすいよね(笑)

レッドさんも言ってました。

「ポートランドで美味しいビール飲めるのは当たり前なことで、重要になってくるのは、いかにお店を中心とした「コミュニティ」を作ることができるかなんです。」

ほら、ここでもやっぱり出てくるキーワード、「コミュニティ」。

「「コミュニティ」を作る一番の良い方法はコラボレーションです。同じ業界もそうだけど、業種を超えて色々コラボすることでお互いのファンたちが繋がって、また輪を大きくして行く。これを繰り返すことで「コミュニティ」はより強くなります。」

おっしゃる通り。

人間、誰しもが一人では生きていけなくて、そうなると無くてはならないのが「コミュニティ」。

で、成長社会の中では「会社」というものがその「コミュニティ」の代替の場として機能していたかもしれないけれど、アメリカも日本も成熟社会を生きて行く中で、「会社」だけがそういう存在ではなくなりつつある。

5年後、10年後なんてもっともっとこの状況は加速して、それこそ自分が属する「コミュニティ」がなんなのかさえわからなくなってしまう可能性もあるわけです。

ポートランドはいち早くこのことに気づいて、「好き」を軸とした「コミュニティ」作りをやってる街なんですよね。

ブリュワリーツアー2軒目の『Rogue (ローグ)』では酔っ払いながらも、自分がこれから築き上げたい「コミュニティ」の在り方について考えていました。

てか、この『Love It, Portland』も今回の春ツアーを合わせたら6回目で、参加者の皆さんとは今でも色んな形でお会いしたりしてるから、もう既にツアー自体が立派な「コミュニティ」になってるんですよね。

現地ポートランドの人たちの「人脈」も、もっともっと濃くしながら輪を少しずつ広げて行って、国とか言葉とか関係なく、「好きで繋がるコミュニティ」がもっともっと出来たら良いなって思います。

いつかやりたいんですよ、『Love It, Nagoya』。

ポートランドで出会った仲間たちが、名古屋の仲間たちに会いにくるっての。

最近、夢見がちな理想を語りがちですが、結構マジです。

言葉にすれば実現するしね。

美味しい地ビールに酔いながら、そんなことをぼんやり考えた夜でした。

翌朝、鰐部さんと早起きして、『Sisters Coffee』で目覚めの一杯。


これから、別のコーヒーショップに皆んなで行くのにね(笑)

これもまたツアーの恒例となっている、『Portland Roasting Coffee (ポートランド・ロースティング・コーヒー)』での見学ツアー。

今回は、希望者だけを募り、他の方はカフェでのんびり過ごしていただきました。

ここで働く友人、ポールも元気そうで何より。

実はポール、MASHの大ファン!

「いつかこの場所で、MASHのライブやれたら最高だよね!」

と、これまた夢が膨らむ話を朝からシラフで(笑)

でもね、

「やりたいんだったら、やろうよ、Why Not?」

この精神性が強いのが、ポートランドの人たち。

で、そこに惹かれる自分。

だから・・・いつかやっちゃうんだろうなあ、きっと。




日本に帰るギリギリまで学び、こうして楽しい話をしながら、とことん遊ぶ!

これが僕たちの合言葉、『Love It, Portland』!

お知らせ

春のツアーも無事に成功し、続いては、夏です!

僕、小林拓一郎と行く、『LOVE IT, PORTLAND-OREGON』ツアー、この夏も開催決定です!

日時は7月12日から18日まで。

今年のテーマは、「Back To The 80’s Oregon」!

昔と今のポートランド、オレゴンを徹底比較。

ポートランドでは、最新のカフェやブリュワリーへ。

そして、古きよきオレゴンの魅力、あの『スタンドバイミー』や『グーニーズ』の大自然あふれるロケ地にも。

さらに、オレゴンを代表する2つの大学街にも宿泊し、ちょっとした留学気分も味わっちゃいます。

年に何度もポートランドに行く僕ですが、このツアーで行くポートランドが一番楽しい!

お申し込みは、名古屋栄の旅行会社、JSTまで!!

定員30名、どうぞお急ぎください!

「JST コバタクと行くポートランドツアー」 詳しくはこちら

 

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