『しょぼい喫茶店の本』を読んで考える、『Pharmacy Coffee Lab (ファーマシーコーヒーラボ)』というカフェの在り方。

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著者、池田達也さんの物語と、そして中野/新井薬師にある『しょぼい喫茶店』の物語が書かれた本。

学生時代、勉強も出来て、自分はうまくやっていける人間なんだと思ってた著者、池田達也さん。が、就活にことごとく失敗し、そこから『しょぼい喫茶店』を始めるに至るまでのことが書かれた本。
就活に失敗して、自分の価値を見失ってしまう。そもそもそう思わせるこの社会構造からして「どうなの?」とは思うけれど、そこで人生は決して決まらない。勝ちとか負けでもなく、たまたまその仕組みに合わなかっただけ。「就活」ってある種、ゲームの攻略法がわかなかっただけだと思えば良いわけで。
では、違うルールが存在するゲームをやれば良いし、もしくは、自分がルールになれるような新しいゲームを作ったって良い。『しょぼい喫茶店』はまさに、違うルールのゲームから、段々と自分がルールを支配できるゲームを作っていく感覚で、「喫茶店」という一つの”物語”を紡いでる。
”物語”と言ったのには理由があって、そこを始めた池田達也という人物の、そこに集まる人たちと、そして、「喫茶店」そのもののストーリーがそこにはあるわけで。その”物語”がまた人を惹きつけて、人が人を呼んで、「コミュニティー」へと成長していく。現代らしく、その「コミュニティー」が地域に根付いたものとはまた別で、ネットやSNSを介して熟成されていく。ベタベタするんじゃなく、でも、どこかズブズブしている心地良い距離感と関係性。

『しょぼい喫茶店の本』を読み、改めて見えてきた『Pharmacy Coffee Lab』があるべき姿。

『Pharmacy Coffee Lab』もね、そこで働く皆んなが自分の好きなことを突き詰める「遊び方改革」をして、なんか楽しいことをいつもやってるなっていう”物語”を丁寧に紡いで行って・・・やっぱりなりたいんですよ、「街のハブ」に。
「自分の家にいてもつまらないなあと思うと、友達の家に遊びに行くような感じでしょぼい喫茶店に来ている」と、『しょぼい喫茶店』のお客さんの声が紹介されていたけれど、まさに、これなんだよなあ。自分が留学していた時に、寂しくなると学校の図書館の中にあるカフェに行ってました。そこに行けば、誰かしら友達が勉強していて(という名目)、2時間、3時間とずっと喋ったりしていました。一人になりたい時は、そこに行かず、こっそり違うカフェで勉強すれば良かったし。居心地の良い「コミュニティー」でした。
それを今こうして、また改めて自分の住む名古屋という街で創りたいなって。「そこに行けば誰かいる場所」、現代、そして、これからの社会にもっともっと必要となってくる場所だなって思っています。
それこそ「街のハブ」で、『Pharmacy Coffee Lab』が目指すべきお店の在り方なんだなってのを、『しょぼい喫茶店』を読んで改めて考えました。今度、東京に行った時には遊びに行きたいと思います、『しょぼい喫茶店』。

 

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